歯の根の治療

骨の治療でマイクロというのを使うそうですが、それって何ですか??
歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)です。
マイクロを使うと、16倍で見えますから歯の根も「見えるもの」になるんです。
(拡大鏡は6倍)。
歯の中がドンと見えますから。
弟はずっと歯の根の治療で、マイクロを使ってきているので。

健先生
根治(こんち:根管治療、歯の根の治療の事)は最初の治療が肝心です。
そこちゃんとしてないと、いくらいいものかぶせても意味がないです。
根治(こんち)だけに根気(こんき)のいる治療ですが、自分の歯を長く持たせるための大事な治療です。
お互いに大変ですが頑張って治療していきましょう。
唾液の中には細菌が多く含まれています。
歯の根の治療中に根管(こんかん:歯の根っこ)内への唾液侵入を防ぐ「ラバーダム」を出来るだけ使います。

琢先生

先生、「ラバーダム」ってなんですか???
「ラバー」は「ゴム」、ゴムで口の中の唾液をせき止めるから「ダム」、合わせてラバーダムですね。
ラバーダムをした歯の根の治療は成績がいい・・・再発の確率が低くなります。
金具をパチッとつけてゴムを引くだけなのでこれも頑張りましょう。

健先生


歯の根の治療とは?
虫歯が進んで、細菌感染を起こした歯の神経を取って治療することです。
歯の根っこは人によって太さや長さが違い、先端はとても細く(約0.25ミリ)、複雑な形をしています。
最初の丁寧な治療が再発するか否やの分かれ目になります。
もし再治療になった場合、下記治療も選択可能です。
参考:歯根端切除術
歯の根の治療の流れ
歯の根をキレイにする
歯の根の治療のはじめは、感染した内部の掃除し、細菌を除去します。
掃除が終わったら、歯の根を薬品で洗浄、殺菌し、仮歯をつけます。
その作業を何度か行います。

根管充填(こんかんじゅうてん)
歯の根の状態を確認し、痛みがないか?膿などの炎症がないか?を確認します。
確認後、歯の根の先端まですき間がないように、詰め物をします。

土台を作る
歯が折れる防止と、再感染予防のためにファイバーポスト(ガラスの繊維でできています)を立て、仮歯をつけます。

経過観察
レントゲンと歯の診査をして、かぶせ物の治療が可能と判断できたら、被せ物の治療に進みます。
かぶせ物をつける
歯ぐきの状態をよくして、うまくはまるようにしてからかぶせ物を付けます。

教えて先生!歯の根の治療Q&A
Q. 歯の根の治療をしたところを長く持たせるために出来ることはあるのでしょうか?
A. 定期的な歯周病の管理、マウスピース(ナイトガード)を入れることです。
Q. 以前に歯の根の治療をしたところがうずくんです・・・どうしたらいいでしょうか?
A. 怪しいですね。気になった時が来院時、お待ちしております。
Q. 神経を取った歯は、脆くなるんですか?
A. どうしても歯が折れやすくなるので、定期的な通院が安心につながります。