歯科麻酔学会認定医の「限りなく痛くない麻酔」
健先生プチインタビュー「注射を痛くなるくすることは得意です」

麻酔で、痛いと言われたことあまりないです。(先生は「日本麻酔学会認定医」です)
注射を痛くなくするのは、得意です。

健先生

注射に得意不得意があるんですね(汗)。麻酔を熟知している?
痛くなくする場所があるんです、採血の時もそうで「あれ、こないだの人、痛くなかったのに」とかありますよね。
痛点(つうてん:痛みを感じる場所)は人によって違います。
それと、いかに細い針を使うか、いかに注射液をゆっくり入れるか、なので電動の麻酔注射器を使います。
最初のチクってさせない麻酔の方法も熟知していると思います。

健先生


どうやったら痛くないんですか?
時間を掛けてやることじゃないですかね?

健先生

歯の麻酔は、チャッチャとやるもんじゃない?
サッとやってサッと終わらせようとするから痛いのであって、ちゃんと痛くしないように「表面麻酔」を長く置くことも大事です。

健先生


それだけでも違うんですか?
(突っ込み気味に)全然違います。
表面麻酔を1分置くのと5分置くのでは、5分の方が麻酔が浸透しているので痛くないです。
あと、急いでギュッと押すから痛いので、電動麻酔でやります。
麻酔液を入れるスピードを自動で、最初ゆっくりから入れて中くらいへと変えられるんです。

健先生

そういう技があるんですね。やっぱり「痛い」は、歯医者のハードルの最たることです。
ちゃんと麻酔を効かせることも思いやりの一つですかね。
伝達麻酔(神経の周囲に局所麻酔薬を注射して痛みを感じなくする麻酔法)という特殊な麻酔も出来ますから。
患者さんは、「歯を削られること」より「麻酔が痛い」のが嫌なんですよね。
実は、治療の中で事故も多いのも「麻酔」です。
一番多いのは気分が悪くなる、昔は「疼痛性ショック」といわれてましたが、不安を掻き立てられて起こる迷走神経反射というのもあるので、そこが一番気をつけなきゃいけないところですね。

健先生

患者さんとの信頼関係が、麻酔の効きを左右するという話を聞いたことがあります。
説明が不安を少なくすると思うので、説明は丁寧にしています。
また、疑問や不安なことはどんどん教えてほしいです。
そういうコミュニケーションを取ることが信頼関係の第一歩なので、遠慮なさらずに何でも聞いて下さいね。

健先生

当院の歯の麻酔の特徴
1. 院長は「日本麻酔学会認定医」です
当院の院長は、日本歯科麻酔科学会の認定医です。

2. 時間を掛けて麻酔がよく効くようにする&麻酔のコツをよく知っています
そこにどれだけの麻酔薬を入れればいいかをしってます。
また救急医療の最後の砦といわれる第三次救命救急病院に在籍・従事した経歴も豊富なため、全身管理についても熟知しています。
3. 静脈内鎮静法(睡眠麻酔・リラックス麻酔)が出来ます
胃カメラなどでも使われる静脈内鎮静法が出来ます。
「限りなく痛くない麻酔」への道
「そもそも、麻酔をする時の注射が痛くて嫌」「どうやったら痛くない麻酔になるの?」
下記の5つに気を配り限りなく痛くない麻酔にします!
1. 表面麻酔
表面麻酔も適正時間置くことでちゃんと効きます。
2. 麻酔薬を温める
冷たい麻酔液が入ってくることで痛みと感じてしまいますので、専用に機械で人肌に温めた麻酔液にします。
3. 細い注射針を使用
当院では、一番細い針を使っています。
4. 電動麻酔注射器
電動麻酔注射器で、痛くない速度で麻酔液を注入します。
5. 歯科医師との信頼関係
アットホームな歯科医院で、コミュニケーションがよく取れる歯科医師が打つ麻酔は効きが違います。
そのために。麻酔の専門医である院長に疑問や不安は遠慮なくぶつけてください。
歯科恐怖症でも寝ている間に治療OK!
眠っている間に終わる歯科治療??

「静脈内鎮静法」という眠ってしまう麻酔があるそうですが、先生はどういう風に使いますか?
大きな手術・・・例えばインプラントの難しいもの、難しい親知らず抜歯や、患者さんが歯科恐怖症、嘔吐反射が強い場合に使います。

健先生

難しい名前の麻酔なので、ちょっと怖い気がしますが。
胃カメラの時にも使う麻酔法です。
また全身麻酔とは違うのでそんなに怖くありません。
嘔吐反射は、専門用語で異常絞扼反射(いじょうこうやくはんしゃ)というんですけど、静脈内鎮静のなかで眠った状態にすると嘔吐販社になりづらいので治療がやりやすいです。
軽度の嘔吐販社なら「キシロカイン」というスプレーで触られている感覚がなくすことでオエッとならないように出来るんですけど、それでも難しい方は一番有効かなと。
嘔吐反射で入れ歯の型取りが出来ない人もいますからね。

健先生

胃カメラ、麻酔かけてやってもらったことあります。
すっと眠ってしまい、気づいたら終わってました。
歯の型取りでオエッとなることは、確かにありますよね。
おいくらで出来るんですか?
○○円です。

健先生

歯医者が怖くて受診できなかった人、歯医者の敷居が死ぬほど高い人にとっては「眠っちゃう麻酔がある」ことを知れば朗報だと思うんですよ。
しかも、アットホームで頼れる八木下ブラザーズがいるなら、やっと行けるようになるかもしれないなというキッカケにもなると思います。
「歯医者に来ると緊張するんです」と、ありのままお話してもらえるといいかもしれません。
心身ともにバッチリサポートするので、安心してください!

健先生

当院の静脈内鎮静法麻酔について
歯医者に来ること自体、緊張するという方はまだまだ多いです。
当院院長は、日本麻酔歯科学会の認定医でもあります。
静脈内鎮静をすると、痛みをほとんど感じることなく、ラクに緊張せずリラックスした状態で治療が受けられます。
また、ストレス・緊張による血圧上昇や心臓への負担が少なくなります。
(リラックス麻酔・睡眠麻酔・セデーションと呼ばれることもあります)
静脈内鎮静法はこんな方に向いています
実際にどんな治療の方に向いているのでしょうか?
- 全身疾患をたくさんお持ちの方(例:高血圧の方の緊張による、血圧・心拍数上昇が防げます)
- 歯科恐怖症の方
- 障害をお持ちで歯科治療が難しい方(元々は障害者の方の治療向けに、発達してきた学問です)
- 難しいインプラントの手術を受ける方(緊張すると心拍数が上がりますが、静脈内鎮静法でリラックスするだけでも、血圧や脈拍が安定します)
- 難しい親知らずの抜歯の方
- 歯の根の治療を受ける方
- インプラントの骨造成(アゴの骨が足りない場合に足す手術)を受ける方
- 複数のインプラント埋入(まいにゅう)をする、長い時間の治療をする方
- 長い時間口を開けている治療をする方
- 口の中や顔に原因不明と言われた痛み、頑固でいつまでも治らない痛み、感電したような痛みがあるなど痛みで辛い思いをしている方
静脈内鎮静法の流れ
1. 問診
事前に来院いただき、既往症、基礎疾患、服用中のお薬、アレルギー有無、過去の歯科治療で辛かったことなどをお聞きします。
併せて、当日の注意点もお伝えします。
2. 当日の体調確認
注意事項等も再度確認します。
3. モニター(血圧計、心電図、パルスオキシメーター)装着
4. 点滴を取る・麻酔薬の投薬
点滴を取ったら、そのルートで麻酔を流していきます。
5. 処置を始めます
インプラント、抜歯等の処置をします。
6. 治療修了
治療終了後、ふらつきや眠気などが回復するまで休んで、帰宅となります。
教えて健先生!静脈内鎮静法Q&A

Q. 静脈内鎮静、どうやってやるの?
A. 静脈内鎮静は、点滴を取って麻酔を流していきます。
なので、痛くなくする表面麻酔とは違う麻酔です。
Q. 完全に意識がなくなるんですか?
A. 寝て覚めたら終わっている、という感じです。
ウトウト寝ている、というイメージでしょうか。
Q. どれくらいで麻酔が効いてくるんですか?
A. 点滴が取れれば30秒くらいでスッと眠らせます。
Q. 麻酔後、気を付けないとだめなことはありますか?
A. おおよそ10分、長くても1時間くらい様子を見ていただきます。
Q. 胃カメラでやる麻酔と同じですか?
A. はい、その通りです。歯医者で昼寝をしているようなイメージです。
Q. 麻酔が効いているか効いていないは、どう判断するのですか?
A. 酔っぱらったり爆睡している時の感覚が「麻酔効いているな」という状態です。
生体モニター(血圧、酸素の値、心臓の動き)の確認はもちろん、目の開き具合、唇や口の開き具合、筋肉の緩み具合などを総合的に診て麻酔の量を調整します。
Q. 全身麻酔と静脈内鎮静法は違うのですか?
A. はい、異なります。
静脈内鎮静法は、リラックスしたうとうととした状態になる自発呼吸可能な麻酔です。
全身麻酔は、意識や記憶がまったくなくなります。