基本的に身体に異変が起きたら、口の中に異変が起きるんです。
例えば、ベロの色とか・・・ベロが黒い人は薬たくさん飲んでいるなとか。
ベロが白い人は、なにか病気を抱えている可能性もあります。
舌苔（ぜつたい）といって、ベロが白くなることもあります。
またベロが黒くなるということは、体に異変がないとそうならない。

口内炎もストレスや体調が悪い時に出来ますよね。
口内炎なのか？ヘルペスなのか？ガンなのか？という見分けも出来ます。

口の中の様子がおかしくて、大学病院に行ってもらったら口腔がんだったということもあります。

ガンは見分けられます、口腔外科の先生なら検査します。
ある患者さんの話で、白いレース状の扁平苔癬（へんぺいたいせん）というのがあるんですけれど、同じようなものが陰部にできたので泌尿器科に行ったけど「分からない」と言われたそうです。
尖圭コンジローマ（性器や肛門周辺にイボができるウイルス性の性感染症）の疑いも指摘されたそうですが、口の中も白いレース状でした。

白い線が入るんです。
頬粘膜（きょうねんまく：頬の内側の皮膚）がレース状のカーテンのような白い線が入るんです。
白い場合、ぬぐえるか、ぬぐえないか、を診るんですね。
ぬぐえなかったので、カビじゃないなと思って。
金属アレルギーで体調が悪い時に出ることもある。
「僕らの口腔外科の診断だと、扁平苔癬（へんぺいたいせん）だと思います」と伝えました。

治る人もいますが、原因が不明なんです。
これを泌尿器の先生にも伝えてくださいとお話したら、その時に初めて口の中を診て扁平苔癬だったんだ、ごめんねという話で、薬も変わったそうです。

扁平苔癬は結構来ますよ。

「口が痛い」「白いものができて、なんか変」という訴えですね。
他の主訴で来院しても、口を開けて治療をする時に「あ、何だこの白いの」と絶対に気が付きます。

口の中は口腔扁平苔癬（こうくうへんぺいたいせん）ですが、身体にバーッて出る人もいます。
「前がん病変（ぜんがんびょうへん）」のうちひとつです。

ガンの前の状態です。
全部ガンになる訳じゃないのですが、危ないよというサインです。
ガンに気をつけましょう、という病態の一つですね。

同じ白いもので他の疾患の場合もある・・・白板症（はくばんしょう）というは、本当にガンにいくものです。
すぐ近くに千葉西総合病院もあり、連携が取れますので安心してください。
口内炎があって悪性の腫瘍かどうか診るときは、首のリンパ節を触ります。

はい、専門家なので触りますよとお話ししてから進めますので安心してください。
触診は、こっちとしては普通のことで、目的は「口の中の炎症の強度を診る」です。
口腔外科の先生はみな、口の中だけでなく首周辺も診ますよ。
アゴの下の首部分も口腔外科の領域なんです。